近鉄 ライナーズ |
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21 |
合計 |
20 |
15 |
前半 |
8 |
6 |
後半 |
12 |
4 |
勝点 |
1 |
7 |
総勝点 |
3 |
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NTTドコモ レッドハリケーンズ |
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近鉄ライナーズ 21-20 NTTドコモレッドハリケーンズ
セカンドステージ・第1節 グループB
2013年12月1日(日)12:00キックオフ/大阪・近鉄花園ラグビー場
ジャパンラグビー トップリーグ2013-2014、セカンドステージの開幕戦。ファーストステージプールB・6位の近鉄ライナーズとプールA・7位のNTTドコモレッドハリケーンズによる大阪ダービーは、遠景の生駒山がすっかり紅葉した花園ラグビー場に5,000人近くのファンの方々を迎え、近鉄のキックオフで開始された。
開始直後はお互いにジャブの応酬、前半5分にNTTドコモSO茂木大輔、9分に近鉄SO重光泰昌がそれぞれPGを決めた(3-3)。先にトライをあげたのはNTTドコモ、11分にSO茂木の22mライン付近からのインゴールへのキックを左WTBパエア ミフィポセチが左隅に押さえてトライ、3-8とリードした。しかしながら近鉄もSO重光、SH金哲元の個人技で19分、24分と立て続けにトライをあげ15-8と逆転した。その後は両チームとも決め手を欠き、互いに加点できずに前半を終了した。
後半もNTTドコモは執拗に攻撃を繰り返すが、チャンスでのセットプレー、特にラインアウトでのミスが目立ち、ほとんどマイボールを確保できない。また近鉄のディフェンスのプレッシャーでことごとくチャンスの芽をつまれた。
NTTドコモは後半2分にキープレーヤーのSO茂木が入替となりSOの位置にはWTBのパエア、後半20分からは23番リアン・フィルヨーンが入った。そしてその直後の20分、自陣10mライン付近から右にフォワード、バックスが一体となって展開し、最後はWTBの位置に入っていた22番茂野洸気が独走して右隅にトライをあげ2点差に迫った(15-13)。
近鉄も24分にNTTドコモのゴール前での反則で得たPGをSO重光が慎重に決めて18-13と引き離した。しかしNTTドコモも粘り強く攻撃を繰り返し、34分にゴール直前のラックから23番フィルヨーンが右へ大きくキックパスを上げ、近鉄左WTB坂本和城と交錯しながらも巧みにキャッチした22番茂野がポスト右にトライ、フィルヨーンのゴールも成功し18-20と再逆転した。
だがこの日のゲームの締めくくりはNTTドコモのミスから。終了間際の38分にゴール前25m中央付近で致命的なラインオフサイドを犯して、近鉄SO重光のPG。21-20と近鉄に再逆転を許し、ほぼ手中にしたかと思われた勝利を逃した。
NTTドコモはセットプレーでのミス、またそれ以上に肝心なエリアやタイミングで反則によってチャンスを逸し、失点した。一方の近鉄も後半はほとんど攻撃らしい攻撃ができなかった。このあたりを修正しなければ、両チームともセカンドステージでも苦戦は免れない。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は、素早い仕掛けでフォワード、バックスを上手くリードした近鉄9番金哲元に贈られた。
● 記者会見ダイジェスト ●
NTTドコモレッドハリケーンズ
下沖正博ヘッドコーチ
「久しぶりの大阪の試合で選手達も楽しみにしていた。
前半からアタックを続けていたがミスもあり、テンポも悪くなり近鉄のディフェンスの圧力が強く、クロスゲームをものにできず、ポイントは獲れたが勝てなかったことが本当に悔しい。次の試合は、チームを勝利に導きたい」
吉岡宏樹キャプテン
「今日のゲームは大阪が本拠地の両チームなので、多くの関係者が応援に来てくださっていたが、勝つことができず残念。近鉄の激しいアタックでテンポを作れず、ファーストステージからの課題であったセットプレーも上手く行かなかった。次は課題を克服して勝利できるように準備をしたい。
──大阪ダービー、注目されるゲームで試合までに取り組んだことは?
下沖ヘッドコーチ
「ファーストステージで課題であったセットプレーにウインドウマンスから取り組んだ。合宿でもスクラム、ラインアウトを中心に取り組み、スクラムは大幅に改善できたが、ラインアウトはこれからの修正点だと思う」
吉岡キャプテン
「ファーストステージでは、セットプレーのところでコミュニケーションがまだまだ足りなかったので、今日の試合は意識して臨んだ」
近鉄ライナーズ
前田隆介監督
「沢山のファンの前で、この花園でセカンドステージの開幕戦を戦うことができて嬉しく思う。結果が良かっただけで内容は全然駄目でした。後半アタックができていなかったので、そこを継続して攻撃ができるように修正したい」
森田尚希ゲームキャプテン
「内容は課題が多かったが、初戦で勝てて良かった。次に繋がるポジティブな面もあったので、この一週間修正して次に臨みたい」
マン・オブ・ザ・マッチは近鉄ライナーズ、金哲元選手
(記事:蜷川善夫、石川悟、玉川育夫 写真:柳元啓志 広報担当:村島博)
(この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます)
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