豊田自動織機 シャトルズ |
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50 |
合計 |
29 |
12 |
前半 |
10 |
38 |
後半 |
19 |
5 |
勝点 |
1 |
8 |
総勝点 |
8 |
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近鉄 ライナーズ |
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豊田自動織機シャトルズ 50-29 近鉄ライナーズ
セカンドステージ・第2節 グループB
2013年12月7日(土)12:00キックオフ/大阪・近鉄花園ラグビー場
セカンドステージに入って2試合目、第1節ではクボタにほぼ完敗の豊田自動織機シャトルズとNTTドコモレッドハリケーンズにわずか1点差で辛勝した近鉄ライナーズとの一戦、共に勝利を挙げてセカンドステージで弾みをつけたいところ。
試合は、前半序盤15分頃までは、近鉄の1PGが決まったのみで両チーム、決め手を欠き一進一退の攻防を繰り返す。試合が動いたのは17分、豊田自動織機、相手のパスミスを足に掛け大きくゲイン、さらに近鉄ディフェンスに隙を与えずクイック・スローインで速攻、ゴール前5mのラックから1番 浪岡がサイドを抜けて先制のトライを挙げる(7-3)。さらに23分には、11番 朝見、ディフェンスラインの裏にショートパントを落とし自ら拾ってそのままトライ、12-3とリードを拡げる。一方の近鉄も32分に10番 重光のループを交えて右一杯に展開し、2番 樫本がトライ、12‐10と差を詰めて、前半を折り返す。
後半に入って、まず先手を取ったのは近鉄、2分に、13番 ゲームキャプテン森田が相手ディフェンスの交錯する隙を衝いて大きくブレイク、最後大外の15番 高に繋いでトライ、12-15と逆転に成功する。しかし、この日の豊田自動織機は攻撃の手を緩めない。近鉄トライ直後の4分にG前から逃がれようとする相手キックを7番 韋(マーク・ライト)がチャージダウン、そのままインゴールで押さえると、11分8番 カンコウスキー、16分20番 ファアマトゥアイヌ、そして30分、34分には11番 朝見がこの日2つめ・3つめのトライを挙げ、後半だけで豊田自動織機は5トライの猛攻で、50-15と試合の大勢を決めた。
しかし、近鉄もホームグランド花園でこのまま引き下がるわけにはいかない。37分16番 吉田が中央にトライを挙げると、ノーサイドホーンの鳴り響いた後の40分には23番 ギアがディフェンスをかわし、あるいは撥ね退けポスト右に飛込みトライ。4トライのボーナスポイント1をもぎとり意地を見せたが、そこまで。試合は結局50-29の大差で豊田自動織機が勝利を収めた。
ディフェンスで受けてしまい後手に回った近鉄を、集中を絶やすことのなかった豊田自動織機が圧倒した試合であったが、この結果、両チームはともに勝点8となり順位争いで並ぶこととなった。マン・オブ・ザ・マッチは、先制のトライを挙げるとともにセットプレイの安定に貢献した豊田自動織機1番 浪岡祐貴に贈られた。
● 記者会見ダイジェスト ●
近鉄ライナーズ

前田隆介監督(左)、森田尚希ゲームキャプテン
前田隆介監督
「たくさんのファンの応援の中でラグビーができてうれしく思っています。前半も後半も淡白なゲームをしてしまった、特に後半のスタートでトライを奪い逆転し、ここで流れをつかみたかったがDFのミスからターンオーバーされてトライを取られた。振り返るとDFで後手後手にまわってしまったのが敗因。まだ試合は続くので、切り替えて前を向いて次の試合にしっかり臨んでいく」
森田尚希ゲームキャプテン
「今日のゲームは、うちが負ける典型的な形。ボールポゼッションしてもDFで自陣に貼り付けられ、相手陣に入ってもミスしてしまい、またそのミスをカバーできずにターンオーバーされてしまう。前の試合での反省を踏まえて試合に臨んだが、相手からしっかりしたプレッシャーを受けてしまった、相手のランニングスピードは想定していたより速くはなかったが、個々のブレイクダウンでのプレッシャーは強かった。そこでミスが起こった。この経験を活かして修正していく」
豊田自動織機シャトルズ

田村誠監督(左)、梅田紘一ゲームキャプテン
田村誠監督
「本日はありがとうございました、素晴らしいグランドで伝統のある近鉄さんとゲームができ、また結果がともなってうれしい。しかし勝つことはできたが最後にトライされてボーナスポイントを与えてしまい後味の悪い形で終わった。こういうところを克服していかなければ実力はついてこない」
梅田紘一ゲームキャプテン
「勝ててうれしい、よかった! 後半にうまく引き離せた。これからも一試合ずつ大切に頑張っていきたい」
──後半の立ち上がりで逆転された原因は?
田村監督
「(近鉄が)シンビンで一人足りないので、蹴ったら蹴り返してこずに展開してくるだろうと思った。そこでDFのミスがおき、ブレイクダウンでの反則で失点してしまった」
──WTB朝見選手について。
田村監督
「もともとトライをとれる選手で今日は期待通りだった、いつもDFをもう少し頑張って欲しいと思っていたが、今日はDFもよかった、80%の出来。もっと高いレベルに行けるように頑張って欲しい」
マン・オブ・ザ・マッチは豊田自動織機シャトルズ、浪岡祐貴選手
(記事:蜷川善夫、村島博、北畑幸二 写真(クレジット表記のないもの):長谷川昭男 広報担当:村島博)
(この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます)
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