リコーブラックラムズ |
|
|
16 |
合計 |
3 |
10 |
前半 |
3 |
6 |
後半 |
0 |
4 |
勝点 |
0 |
27 |
総勝点 |
23 |
|
NECグリーンロケッツ |
|
|
リコーブラックラムズ 16-3 NECグリーンロケッツ
セカンドステージ・第6節 グループB
2015年1月4日(日)12:00キックオフ/東京・駒沢陸上競技場
セカンドステージは年を越して第6節を迎え、共に4勝1敗(総勝点:23)で並ぶグループB首位争いとなったこの試合。
勝者はワイルドカードトーナメント進出が決定することもあり、試合前のアップから両チームの気合いが伝わってくる。
気温11度と比較的穏やかな冬晴れのなか、NECグリーンロケッツ/CTB田村 優のキックオフで前半がスタートした。
NECはキックオフ直後からNo.8 ニリ・ラトゥのライン参加を起点とし、連続攻撃でリコーブラックラムズ陣へ攻め込んで行く。
前半2分、リコーのオフサイドで得た中央付近でのPGをSOウェブ 将武が確実に決め先制する。(0-3)
対するリコーは前半11分、相手反則によるPKのチャンスから、FBピータース・ダニエルがハーフウェイライン付近からPGを狙うも不成功で同点のチャンスを逃すが、直後の13分、ブレイクダウンの連続攻撃からNEC陣へ攻め込むと、ゴール前中央付近でNECがノットリリースザボールの反則、これをFBピータースがPGを決め同点とする。(3-3)
NECも16分、相手陣10m付近でペナルティーのチャンスを得るが、SOウェブ のPGは不成功。
その後、両チームとも相手陣へ攻め込むも、双方堅いディフェンスでなかなか得点のチャンスが奪えない展開が続く。
34分、チャンスを掴んだのはリコー。相手陣ゴール前右5m付近のラインアウトからモールで押し込み、崩れたモールの左サイドをHO滝澤佳之が相手ディフェンスのスペースをうまくかわし右中間にトライ、FBピータースのゴールも成功し(10-3)とする。
更に前半終了のフォーンが鳴ったラストプレー、NECは自陣22m左中間付近でハンドの反則、FBピータースがPGを狙うもポール右側に逸れたところで前半が終了。
後半はリコーのキックオフでスタート。
開始直後、リコーは連続攻撃を仕掛けNEC陣内へ攻め込むも、ゴール前でのハンドリングミスやNECの堅いディフェンスにゲインラインを突破できず、得点が奪えない。
15分にはNEC陣30m左中間付近でPKのチャンスを得るも、FBピータースのPGは
不成功で得点は動かず。対するNECもCTB田村の多彩なキック(パント)でリコー陣へ攻め込むも、反則や細かいミスを重ねてしまい、なかなかリズムに乗れない。
試合が動いたのは後半33分、自陣22m中央付近でNECが痛恨の反則(オーバーザトップ)、これをFBピータースがPGを慎重に決め、後半両チーム初得点となる貴重な追加点を挙げる。(13-3)
更に終了間際の39分にも、NECが自陣10mライン中央付近でノットリリースザボールの反則、FBピータースが約40mのPGを成功(16-3)させ、ノーサイドとなった。
この結果、リコーブラックラムズは勝点4を獲得(総勝点27)し、ワイルドカードトーナメント出場を決めた。
一方のNECグリーンロケッツはこの試合で勝点は奪えず総勝点は23のまま。
グループBは5位のクボタ(総勝点20)までがワイルドカードトーナメント進出の可能性が残され、NECとしては次節(最終戦)の豊田自動織機戦に勝利し、ワイルドカードトーナメント出場を決めたいところ。
尚、マン・オブ・ザ・マッチは、この試合で唯一のトライを挙げた、リコーブラックラムズ(HO)滝澤佳之選手が選ばれた。
また、この試合で、谷口かずひと(A1級)レフリーが、トップリーグ リーグ戦(レフリー担当)通算100試合達成。(リーグ戦 レフリー初担当試合も12年前のNEC vs リコー戦)
試合終了後には花束贈呈と記念品、および、リコー・NEC両チームから胴上げの祝福を受けた。
(橋本光一)
● 記者会見ダイジェスト ●
NECグリーンロケッツ

相澤総監督(左)、瀧澤キャプテン
相澤輝雄総監督
「リコーさんという非常に強い相手に必勝を期して臨んだ試合でした。良いディフェンスができましたが、良くないところもあり、残念な結果となりました。素晴らしいグラウンドで、多くの観客の皆様の前で試合できたことをありがたく感じております」
瀧澤直キャプテン
「明けましておめでとうございます。2015年、一発目の試合で、首位争いをしている相手との直接対決で重要な試合と位置付けて臨みました。内容はともかく、勝てなかったことを残念に思います。ただ、引きずらないで、次の試合のことを考えていきたいと思います」
──前半、インターセプトから獲られたが?
「我慢しきれなかったのだと思います。リコーさんのディフェンスは素晴らしかったので、我々の準備してきたプレーもあったが、我慢しきれず、インターセプトされ、リズムを崩してしまいました。最後まで我慢できていれば良かったのですが」
リコーブラックラムズ

神鳥監督(左)、山本ゲームキャプテン
神鳥裕之監督
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。今日のゲームは我々にとって、一番タフなゲームになると思って臨みました。しっかり、接戦をモノにして、チームにとって大きな結果となりました。先週も接点が課題でしたが、今日は接点とセットピースが良かったのが、安定したゲームになった要因です。我々としては、トップ通過を目指して、次の試合に向けて準備したいと思います」
山本昌太ゲームキャプテン
「明けましておめでとうございます。本日の試合は、グループBが混戦になっている中、何としても勝ち点をとって、トップ通過を目指した試合でした。ミスも多かったですが、ゴール前の粘りもあり、PGを狙って確実にスコアできたことが、勝利につながったと思います」
──フェイズを重ねられても、抑えたが?
「先週のクボタ戦では、ワイドに展開されてゲインを切られました。ディフェンスの人数の見極めを練習して、今日は対応できたと思います」
マン・オブ・ザ・マッチはリコーブラックラムズ2番、滝澤佳之選手
「リーグ戦レフリー担当100試合」を達成した谷口かずひとレフリー(A1級)
|