神戸製鋼コベルコ スティーラーズ |
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19 |
合計 |
5 |
5 |
前半 |
0 |
14 |
後半 |
5 |
4 |
勝点 |
0 |
8 |
総勝点 |
4 |
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NTTドコモ レッドハリケーンズ |
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(写真:吉田貞雄)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ 19-5 NTTドコモレッドハリケーンズ
プレシーズンリーグ プール戦 第2節 プールC
2015年9月12日(土)16:00キックオフ/広島・コカ・コーラウエスト広島スタジアム
プレシーズンの初戦を白星発進した両チームを、2300人の広島を始めとした中国地方のラグビーファンが迎えた。バックスタンドに陣取った応援団のチームカラーが、開催地広島カープの赤を想像させる。
序盤、両チームとも中盤でのキックを交えた探り合いが続く。NTTドコモは、仕掛けていくところでは何度もフェーズを重ねるが、神戸製鋼の固い守りを崩せず大幅なゲインは難しい。一方、神戸製鋼もバックスの展開から時折、大きくゲインをする場面をつくるが、最後はノックオンもあり、得点できない。
試合が動いたのは、前半21分。神戸製鋼がPKから得たゴール前右22mラインアウトからモールを形成。サイドを幾度か攻めたあと、バックス勝負。ラックから素早く左に展開し、WTB今村が左スミにトライした。
その後、序盤と同じような攻防が続く。NTTドコモは、前半終了間際には、相手がシンビンで一人選手を欠くなか、22m内でのアタックを重ねるがゴールラインを越えることができず、前半を終了した。
後半開始早々3分、NTTドコモは、自陣10m付近の左スクラムにおいて、ブラインドから入ってきたゲームキャプテンWTB茂野がうまくスペースをついて大きくゲイン。22mL内に入ったところで、中央ラックから左に展開して、最後はFL川田が左スミへトライ。試合を振り出しに戻した。
その後15分近く、前半と同じように、中盤での攻防を中心に、お互い敵陣ゴール前まで迫る場面もあるが、やはり最後はミスや反則で得点は動かない。ボールを保持する時間は、NTTドコモの方が比較的長いが、神戸製鋼のディフェンスに隙を見つけることができない。そこで、両チームは選手を入れ替えながら、局面の打開を図る。
選手入れ替え直後の17分、中央でのNTTドコモのスクラムに圧力をかけた神戸製鋼は、こぼれ球を足にかけ、大きくゲインする。そのままボールを拾ったCTB南橋が左スミにトライ。
続く後半23分、ゴール前でキックをチャージした神戸製鋼が、なだれ込む。入れ替わったPR山崎が飛び込み、トライ。どちらもゴールが決まり、突き放しにかかる。
だが、NTTドコモは、崩れることなく、中盤でのセットプレーやキックのカウンターから、しつこくフェーズを重ねながらスペースを探す。しかし、ゴールラインは遠く、ノーサイドとなった。
マン・オブ・ザ・マッチには、献身的なディフェンスを続けた神戸製鋼キャプテンFL橋本選手が選ばれた。
● 記者会見ダイジェスト ●
NTTドコモレッドハリケーンズ

下沖監督(右)、茂野ゲームキャプテン
下沖正博監督
「勝ちにこだわったが、神戸のディフェンスの前にうまくトライを取れなかった。しかし、選手は、一つひとつのプレーに真剣に取り組んだ。指導者として感謝したい。今日の課題を修正し、次に臨みたい」
茂野洸気ゲームキャプテン
「課題をやりきることはできたが、しんどくなったときにミスが出た。しかし、ネガティブに捉えるのでなく、次のクボタ戦に向けて、しっかり準備したい」
神戸製鋼コベルコスティーラーズ

クッツェー ヘッドコーチ(右)、橋本キャプテン
アリスター・クッツェー ヘッドコーチ
「今日は、フィジカルな戦いで、どちらのチームも良かった。ディフェンスをしている時間が長く、地域を取られる場面もあったが、我々のディフェンスを誇りに思う。しかし、プレッシャーのないところでのアタックミスはあった。また、セットピースを改善する余地がある。しっかり勝つカルチャーを浸透させていきたい」
橋本大輝キャプテン
「アタックでのミスが多かった。ディフェンスは良かったが、ミスについては来週にかけての課題」
──主力選手を欠くなか、セットピースの具体的な改善策は?
クッツェーヘッドコーチ
「プレシーズンリーグは、選手層を厚くするための戦い。残っている選手にも、代表と同じレベルを求めている。また、怪我の選手もいるが、それは、トップリーグでもありうること。そのなかで戦っていかねばならない。練習で修正して、上積みしていく余地がある」
マン・オブ・ザ・マッチは神戸製鋼コベルコスティーラーズ6番、橋本大輝選手
(記事:藤田憲弘 広報担当:藤田憲弘)
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