トヨタ自動車 ヴェルブリッツ |
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11 |
合計 |
18 |
3 |
前半 |
15 |
8 |
後半 |
3 |
1 |
勝点 |
4 |
1 |
総勝点 |
4 |
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ヤマハ発動機 ジュビロ |
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トヨタ自動車ヴェルブリッツ 11-18 ヤマハ発動機ジュビロ
トップリーグ2015-2016 第1節 グループB
2015年11月14日(土)14:00キックオフ/愛知・パロマ瑞穂ラグビー場
午前6時40分、入場口に最初の観客が並び、開場前待機人数が400人を超え、警備・係員も3倍以上のスタッフと、ワールドカップをきっかけにラグビー人気の高まりを感じられる瑞穂ラグビー場。
雨天の悪コンディションの中、トヨタ自動車のキックオフで開始された。
双方がエリア獲得を伺うキック攻防の中、ブレイクダウンで優勢に立ったのはヤマハ発動機。2度のペナルティーを誘うと前半4分、ゴール前に前進。ラインアウトモールで手堅く先制し、0-5。
トヨタ自動車はリスタートキックも不安定でリズムを作れない。
キックオフ直後の攻防と同様、キックのエリアの攻防では15番 五郎丸を擁するヤマハ発動機が優勢を維持する。
すると前半8分、キックカウンターから12番 シアレがビックゲイン、サポートした9番 矢富がポスト中央に飛び込みトライ。コンバージョンも成功し0-12とリードを広げた。
なお、このコンバージョンは15番 五郎丸のトップリーグリーグ戦通算1000得点であった。
さらにヤマハ発動機は前半15分にもPGで加点し勢いづく。
対するトヨタ自動車はエリア獲得に集中するものの、相手のフェアーキャッチやロングキックを許し、どうしても相手陣に進むことができない。
それでも、キックカウンター攻撃で口火が切られてボールが動き始めた前半26分、トヨタ自動車は自陣ゴール前から果敢に攻撃、12番 タウモエピアウが抜け出し、初めてのチャンスを獲得。PGを10番 文字が決めて3-15で前半が終了した。
後半開始直後の2分、ヤマハ発動機がPGで先制し3-18と一方的な展開も感じさせる。そこからトヨタ自動車は攻勢に転じる。
後半6分、相手陣から得たPKからラインアウトを選択し数回リセットの後、安定したラインアウトモールを形成。そのまま4番 谷口が押し込み8-18とその差を縮めた。
その後のリスタートキックから双方がメンバーを入れ替え、テンポアップを図る。特にトヨタ自動車がタックル、ブレイクダウンといったコンタクトプレーでゲームを優勢に進め始める。後半17分にはPGを成功させ、11-18と1トライ1コンバージョン差に迫る。
後半23分にはFW攻撃でゴール直前に迫るもヤマハ発動機の気迫ある防御に最終ラインを破ることはできない。さらに32分にも相手陣中央でのPKを獲得。ラインアウトを選択しモールを形成、ゴールになだれ込みトライか、という場面であったがTMOで確認できずスクラム。
その後もトヨタ自動車の多彩な攻撃にヤマハ発動機は落ち着いて対応。
最後は反則を誘い、そのまま18-11でゲームが終了した。
第1節、雨天のコンディションでキッキングゲームとなったが、瑞穂ラグビー場トップリーグ開催史上最大となった8676人の観客はゲームを楽しんでいた。
● 記者会見ダイジェスト ●
トヨタ自動車ヴェルブリッツ

菅原監督(右)、滑川ゲームキャプテン
菅原大志監督
「日本代表の選手の出場で多くの観衆が集まり、その中で試合ができたということは幸せでした。トヨタにとっては最初の入りで浮き足立ちました。しかし後半はセットプレーの修正をした結果、やろうとしてきたことが少しはできたと思います。悔しい結果に終わってしまったが、次の試合につなげたいです」
滑川剛人ゲームキャプテン
「観衆が多く、良い環境のもとで試合をすることができたので幸せでした。トヨタらしさを出そうと試合に臨みました。結果は敗れてしまいましたが、良い点も悪い点も含めてトヨタらしさがすべて出ました。今後はトヨタらしさを80分間出し続けられるように、頑張っていきたいと思います」
ヤマハ発動機ジュビロ

清宮監督(右)、三村キャプテン
清宮克幸監督
「開幕戦を白星発進することができて、ホッとしています。アタックで2回ゴール前のチャンスを取りきれなかったことが、試合がもつれた原因。ディフェンスではディシプリンを守ることができていないので修正していきたいと思います。試合の入りが良かったのは、五郎丸のジャージ授与式でのFWに対するコメントが効いたのかもしれません」
三村勇飛丸キャプテン
「メンバーが揃わず、なかなか先週まで、上手くいかないところが出ましたが、今週、しっかり修正してヤマハスタイルのセットピースで勝とうと臨みました。結果的にそこの部分を中心に得点し、良い試合で勝てました。ある程度、満足しています。来週から遠征ですのラムトライを獲れれば良かったのですが、結果的にサイドに行かざるを得ませんでした」
マン・オブ・ザ・マッチはヤマハ発動機ジュビロ13番、宮澤正利選手
(記事:大林直之 早坂一成 写真:清水良枝=クレジット表記のないもの)
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