NECグリーンロケッツ |
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リコーブラックラムズ |
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NECグリーンロケッツ 5-31 リコーブラックラムズ
トップリーグ2015-2016【順位決定トーナメント】9~12位決定トーナメント
2016年1月16日(土)12:00キックオフ/三重・三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場
北風が吹き荒れる三重交通Gスポーツの杜鈴鹿。入替戦の対戦相手が左右されるトップリーグ生き残りをかけた戦い。両者にとってはなんとしても勝利をものにしたい一戦である。
リコーのキックオフで試合がスタート。前半4分、ゴール前中央ラックからパスを受けたSOフォーリーが左CTBピータースにフラットパス。そのままラインブレイクしてピータースが先制トライを決めた。
その後もリコーはSOフォーリーを中心にチャンスを広げ、NECのミスを確実に得点に結び付けていく。リコーは前半11分の時点でNECに17点差をつけた。
一方のNECは何度かゴール前まで攻め込むものの、肝心なところでミスを繰り返してしまう。前半20分、右WTBの後藤がシンビンで一時退場、前半26分敵陣ゴール前でのラインアウトモールはトライ直前でノックオンとなるなど、チャンスをなかなか得点には繋げられない。NECにとっては攻め込んでも攻め込みきれない歯がゆい前半戦となった。
前半は0-24とリコーがリードして折り返した。
後半戦序盤はどちらも決め手がないまま10分が経過した。
試合が動いたのは後半14分。リコーは自陣22m付近のFKからハイパントを選択。それをNo.8赤堀がハーフウェイラインでナイスキャッチ。そのまま40mを駆け抜け、左WTB長谷川にパス。長谷川がゴール中央にトライを決めた。その後のゴールキックも決まり、0-31とリコーがリードを広げた。
その後は両者、敵陣22m陣内に踏み込めないまま、一進一退の攻防が続く。
このままゲームが終わってしまうかと思われた後半28分、NECが一矢を報いる。NECはリコーのペナルティから得た敵陣22m左ラインアウトからモールを作り、そのままゴール左に押し込んだ。これで5-31とした。
後半終了間際、NECが最後の猛攻を見せるもトライにはつながらなかった。そこで試合終了。
リコーは終始、SOフォーリーと右CTBロトアヘアを中心にチーム一体となってゲームを優位に進めることができた。一方NECは、一試合を通してハンドリングエラーが目立ち、思うようなアタックができなかった。
なお、この試合のマン・オブ・ザ・マッチはリコーのSOフォーリーが獲得した。
● 試合後の両チーム、コメント ●
NECグリーンロケッツ
相澤輝雄総監督
「非常に残念な結果です。ボールコントロールミスから自陣での戦いを招いてしまい、ディフェンスのミスが生じてしまいました」
瀧澤直キャプテン
「点差の通り勝つチャンスがない展開で、自分たちのやりたいことができませんでした」
──シンビン後の方が、敵陣にいる時間が長かったがトライを取りきれなかった理由は?
相澤監督
「風下であったのと、気持ちの焦りがあったのかもしれません」
──ミスが多かった原因は?
瀧澤キャプテン
「相手のプレッシャーというより、自分たちのスキル、アタック、テクニック、コミュニケーションなど自分たちから発生するものでした」
リコーブラックラムズ
神鳥裕之監督
「今季初勝利だったので非常に嬉しいです。厳しい中で、選手が心折れずに準備した結果だと思います。前半の入りで相手のミスに助けられたところもありましたが、早い時間でトライを取れたことが今日のいい戦いにつながりました」
武者大輔ゲームキャプテン
「8試合負け続け、毎回どうしようかと次の試合に臨んでいました。ようやくチームが一つにまとまり、みんなで頑張ったおかげで勝てました。本当に勝てて良かったです。ディフェンスでもしっかりと前に出て、ロータックルで止めることができ、何よりリコーがボールキープして攻め続けられたことが一番の勝因でした」
──シンビン後、人数は優位だったが自陣にいる時間が長かったのはなぜか?
「ラインアウトモールやFWの力がNECさんにありました。厳しい時間もありましたが、結果的に前半を0点で折り返すことができたのは良かったです」
マン・オブ・ザ・マッチはリコーブラックラムズ10番、バーナード・フォーリー選手
(記事:伊藤栄紀・水谷真也 広報担当:山中茂生)
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