近鉄 ライナーズ |
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38 |
合計 |
14 |
21 |
前半 |
7 |
17 |
後半 |
7 |
5 |
勝点 |
0 |
27 |
総勝点 |
20 |
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NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス |
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近鉄ライナーズ 38-14 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
セカンドステージ・第7節 グループB
2014年1月18日(土)14:05キックオフ/大阪・近鉄花園ラグビー場
セカンドステージ グループB最終節は、ここまで勝点22でグループB3位の近鉄、一方勝点20でグループB5位のNTTコム。勝利を収めワイルドカードトーナメント出場枠を獲得するか敗れて入替戦に臨むのか、両チームにとってレギュラーシーズン最後の負けられない一戦。
前半、風上を選択した近鉄のキックオフで試合が開始される。NTTコム陣内で序盤が進むが、3分NTTコムは自陣22m付近中央でLOアイザック・ロスがインターセプト、80mを独走し先制トライ。SO君島良夫のゴールも決まり、0-7と近鉄の出鼻を挫く。
しかし、近鉄はここで崩れることなく、リスタートからNTTコム陣内でゲームを進め、ゴール前ラインアウトからフェーズを重ねて9分にFLトンプソンルークが右中間にトライ。ゴールもFB高忠伸が決め7-7と試合を振り出しに戻す。
近鉄は、密集への集散・ディフェンスラインが良く機能し、17分にゴール直前左中間ラックからショートサイドへ展開、SO坂本和城がトライして14-7と一歩リードする。この後も近鉄は安定した試合運びでNTTコムの反撃を抑えながら、スクラムでの反則で得たFKから攻撃を仕掛け、33分にゴール直前左中間ラックから右ラックサイドに折り返しLO松岡勇が左中間にトライ。21-7とリードを拡げる。
NTTコムは、前半の終盤になりようやく近鉄陣内に攻め込みゴール前での攻撃を繰り返すが、サポートプレーヤーの数が揃わず得点をあげることができずにハーフタイムを迎えた。
後半は、NTTコムのキックオフで試合が再開される。近鉄は前半の勢いそのままに10m左ラインアウトから連続攻撃を仕掛け右展開、WTB南藤辰馬がライン際を走り抜け中央にトライしボーナスポイントを獲得。28-7とさらにリードを拡げる。
NTTコムは10分以降、CTBマット・サンダースの突破で近鉄陣内ゴール前5m右中間のスクラムを得るがスクラムコラプシング。近鉄のシンビンで得た反則でゴール直前まで迫るがノット・リリース・ザ・ボールの反則など攻撃のリズムが噛みあわない。
耐えた近鉄は23分、自陣からの攻撃でNo.8佐藤幹夫が右ライン際をラインブレイクし、途中出場の23番リコ・ギアがトライ。ゴールも決め35-7とセーフティーリードに入る。
NTTコムはこのまま引き下がるわけにはいかず、リスタートから25分、FBブラッキン・カラウリアヘンリーが左中間にトライし、35-14と一矢報いるもここまで。
近鉄は最後までディフェンスが乱れることなくフルタイムを迎えワイルドカード進出を決めた。一方のNTTコムは入替え戦を戦うこととなった。
マン・オブ・ザ・マッチには、攻守に活躍しチームの窮地を救った近鉄ライナーズFBの高忠伸が選ばれた。
● 記者会見ダイジェスト ●
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
林雅人監督
「本日はありがとうございました。『ワイルドカードトーナメントに出て勝とう』と1stステージが終わってから目標を立てて戦ってきました。『今日勝てば』というところで自分たちの力が出せませんでした。私の指導力が足りなかったです。選手は1年間よく頑張ってくれました。入替戦に回ることになりましたが、死んでも勝ってトップリーグに残ります」
友井川 拓キャプテン
「大阪まで来てのゲームで結果が出なくて悔しいです。近鉄さんにディフェンス、アタックで圧力を受けて自分たちのラグビーができず、こういう結果になりました。目標をワイルドカードにやってきましたが残念です。来年もトップリーグに残ってチャンスをつかみたいです」
──本来したかったラグビーは?
林監督
「近鉄さんの素晴らしいラグビーの前に防戦一方でした。PGを狙わずに攻めてくる、何か意を決したものを感じました。こちらは低いタックルがキーポイントでしたができず、アタックもチームとして存分にできず、作戦というより力負けです。それからセットプレーも今日はゲームをコントロールできませんでした」

近鉄ライナーズ
前田隆介監督
「寒い中たくさんのファンの方に来ていただきお礼申し上げます。
前半はもう少し点を取れたと思います。ライナーズの目指すラグビーができませんでした。しかし勝ててホッとしています。まだゲームは続くので次にしっかり準備していきます」
森田尚希ゲームキャプテン
「寒い中で応援いただきありがとうございます。今日は負けられないゲームでした。振り返ってみると今シーズンは策に溺れていたので、この1週間はシンプルなライナーズらしいゲームを目指しました。いいリズムでゲームができました」
──リコーの結果は選手に伝わっていたのか? また点を取りきれなかった原因は?
前田監督
「リコーさんどうこうより、目の前のゲームに勝ちきることが重要で、今日は1日ゲームを楽しむことを目指しました。スコアゾーンでのミスが重なるので、サポートをもっと早くするとかのコミュニケーションが足りませんでした」
森田ゲームキャプテン
「僕だけは知っていました。太田(春樹)キャプテンと話して、終盤に逆転といったようなシチュエーションではショットを狙う選択肢を確認しました」
──ワイルドカードの出場権を得たことで評価と課題は?
森田ゲームキャプテン
「順位には納得していません。上のリーグで戦うのが当初の目的だったので、ワイルドカードトーナメントでは1ポイント差でも勝ちにこだわっていきたいです」
──ワイルドカードで目指すラグビーとは?
前田監督
「ディフェンスはブレイクダウンでファイトを感じました。規律を守ってしっかりディフェンスしていきターンオーバーを狙っていきます。アタックはミスで自滅して継続できていないのでしっかり継続していくことを目指します」
マン・オブ・ザ・マッチは近鉄ライナーズ、FB高 忠伸選手
(記事:蜷川善夫、山林右二、北畑幸二 広報担当:村島博)
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